【子どものために電子ピアノを買おうか迷っている人】
子どもにピアノを習わせてあげたいけど、どの電子ピアノを買ってあげればいいのかわからない…….。
今回はソニアがピアノの先生(音楽の専門家)として、子どもの習い事におすすめの電子ピアノについて何処よりもわかりやすく、丁寧に、音楽初心者の方でも全く問題がないように解説していきます。
ピアノの上達のためには、自宅でピアノを練習できる環境が整っていることが重要です。
また、どの様な電子ピアノを選ぶかによって子どものピアノの上達具合は大きく変わります。
「子どもが習い事でピアノを始める7つのメリット」から「電子ピアノを選ぶ前に確認しておきたいこと」、「子どもの習い事におすすめの電子ピアノランキングトップ5」まで、子どもがピアノを始めるときの不安に寄り添って説明していきますのでぜひ最後までご覧ください。
電子ピアノを買ってから後悔しないように、電子ピアノの機能を理解してしっかりとご家族などで相談を重ねてから買うことをおすすめします。
買うのをおすすめしない電子ピアノの特徴は【ピアノの先生が解説】買ってはいけない電子ピアノの特徴5選 後悔しない電子ピアノ選びをするために | carpediem (carpediemsoniablog.com)の記事で解説していますのでよろしければご覧ください。
投稿者について・記事の信頼性
ソニア(ピアノの先生)
4年制音楽大学のピアノ科を卒業。
ピアノに加えリトミック・英語リトミック・歌・管楽器も学ぶ。
管楽器では吹奏楽コンクール地区大会金賞・県大会銀賞。
中学校教諭一種免許状(音楽)・高等学校教諭一種免許状(音楽)取得。
TOEIC780点。
子どもが習い事でピアノを始める7つのメリット
ピアノ以外にもたくさん習い事はあるけど…….。ピアノを習わせるメリットどんなものがあるの?
ピアノを習うメリットはたくさんありますが大きく分けてこの6つです。
ピアノはただ演奏しているだけではなく、かなり脳を使っているんですよ。
だからこそ、ピアノを通して身につくことがたくさんあるんです!
6つのメリットを詳しく説明していきます。
集中力を鍛えられる
指や体の繊細なコントロールが求められるピアノ。
少しでも気を緩めると、ミスタッチが多くなったり、美しい音楽から遠ざかってしまいます。
ピアノを続ければ続けるほど、集中力が鍛えられます。
「集中してピアノを演奏する」ってどんな感じなんだろう。
「集中してピアノを演奏する」ってなかなかイメージが付きにくいですよね。
例えば、人気ピアニスト、小林 愛実さんの幼い頃の演奏がこちら。
表現したい音を出すためにどのように体を使うか、指の先まで集中して演奏されています。
暗記力を育てる
ピアノを始めると発表会やコンクールに出場する機会があります。
そこでは楽譜を全て覚えて演奏するため、暗記力が身に付きます。
楽譜を覚える?!
難しそう…….。
うちの子でもできるかな?
大人が見て難しそうだと感じる楽譜も意外と吸収力が高い子どもはスルスルと覚えてしまいます。
楽譜を覚えるときは聴く力も使うのでいろいろな方法での暗記力が学べます。
リズム感を養う
ピアノを演奏することでリズム感も養われます。
跳ねるようなリズム、ゆったりとした流れるようなリズム、ピアノを通していろいろなリズムを学ぶことができます。
リズム感を学べるのは音楽ならではで子どもも楽しみながら取り組めそう!
ピアノで身につけたリズム感。
音楽以外でも何か役立つといいなあ…….。
リズム感って音楽以外にも何か役に立つことはありますか?
6歳からピアノを始めて身についたリズム感は語学に役立ちました。
特に役立ったと思ったのは英語の聞き取り。
英語のリズム感と音楽のリズム感は似ていてスムーズに聞き取ることができました。
ピアノももともとは西洋で生まれたものなので、英語とリズムの共通点があるからか英語を聴いていても違和感がなく、抵抗感もありません。
▼英語のリズムと音楽のリズムは似ています▼
想像力を豊かにする
ピアノは想像力も鍛えられるんですよ。
ピアノで想像力?
あまりピンとこないなあ…….。
たとえばこのように子どもたちは想像力を身につけていきます。
【ピアノを演奏する子ども】
子犬のワルツ…….。子犬が元気に走っているところを表現したいな。どんな音が「子犬が元気に走っているところ」にあうかな?
この作曲家はどんな状況でどんな気持ちこの作品を作ったんだろう?
悲しい気持ち?嬉しい気持ち?
わあ…….!
ピアノを演奏するとき本当にいろんなことを考えて演奏するんですね。
ピアノを弾くときは、たくさんのことを考えながら演奏するので考えを整理する力も身に付きます。
協調性をはぐくむ
わあ…….!
とっても息の合った素敵な演奏!
ピアノは必ずしも一人で演奏するとは限りません。
連弾、楽器や歌の伴奏、オーケストラとの演奏など、ほかの演奏者と息を合わせて演奏することもたくさんあります。
その際、もちろん他の演奏者とのコミュニケーションは必須。
言葉のコミュニケーションや音楽のコミュニケーションを繰り返し、素敵な演奏をいろんな人と作っていきます。
継続力が身につく
ピアノの上達のためにはコツコツと練習を積み重ねることが大切です。
次のピアノのレッスンに向けて毎日コツコツ練習を積み重ねます。
その結果、継続力が身に付きますよ。
ふんふん。
継続力が身に付けば、勉強にも生かせるかも。
また、ピアノは楽しみながら向上心を持って継続ができるのもいいところです。
「憧れのあの曲が弾けるようになるために練習を頑張ろう!」
「もっと上手に演奏できるようになりたいなあ」
そんな気持ちで日々練習に取り組むことができます。
電子ピアノを選ぶ前に確認しておきたいこと
電子ピアノの予算は?
電子ピアノは上級者向けの高価格帯のものから、初心者向けの低価格帯のものまでたくさんあります。
価格が高ければ高いほど機能も充実し、子どもが大きくなってからも愛用できるものも多いです。
初心者向けのものは10万円以下、初心者から上級者まで使えるものは10万円以上になります。
電子ピアノに求める機能は?
近年の電子ピアノは研究が重ねられ、様ざまな機能があります。
子どものための初めての電子ピアノの場合、注目するべき機能は「音色数」と「内蔵曲数」です。
「音色数」は選べる音の数のことで、選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけになります。
「内蔵曲数」は電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数のこと。お手本の演奏を聴いて上達を目指すことが大切なピアノ。子どもの演奏の上達に大変役立ちます。
子どものピアの上達のためにども電子ピアノが合うのかしっかりと見定めたいですね。
また、電子ピアノのメーカーによって得意な機能も違います。
今回おすすめする電子ピアノのメーカーを含めた人気電子ピアノメーカー5社の特徴は【ピアノの先生が解説】電子ピアノ人気メーカー5社の特徴を徹底比較! | carpediem (carpediemsoniablog.com)の記事で解説していますのでよろしければご覧ください。
子どもの習い事におすすめの電子ピアノランキングトップ5
YAMAHA P-S500
音色数が660と選べる音の数が豊富なうえに、演奏のお手本となる内蔵曲数も403(ポップスからクラシックまで、幅広いジャンルをカバー)と大変充実しています。
選べる音の数や、内蔵曲数が多いと小さな子供でもピアノに興味をもって楽しんで練習してくれます。
また、YAMAHAの電子ピアノの大きなメリットはヤマハの無料アプリ、「スマートピアニスト」が使えることです。
「スマートピアニスト」はスマートフォンやタブレットと電子ピアノを接続して、好きな曲に合わせて弾いたり、アンサンブルをしたり、さまざまな機能を楽しめるアプリです。
YAMAHA P-S500は音楽の楽しみを広げてくれる機能が盛りだくさん。初めての電子ピアノにピッタリです。
「スマートピアニスト」について詳しくは【ピアノの先生が解説】スマートピアニスト(Smart Pianist)「スマートピアニスト」でできること・使い方を徹底解説 | carpediem (carpediemsoniablog.com)の記事で解説しています。
音色
機能
【機能】 | 【機能の詳細】 | |
音色数 | ※選べる音の数。選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけに。 | 660 |
内蔵曲数 | ※電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数。 | 403 |
サイズ(幅) | 1,329mm | |
タッチ感調整 | ※鍵盤の重さに関わる。自分に合わせた調整でピアノの上達につながる。 | 5段階 |
最大同時発音数 | ※多いほどペダルを使ったときの響きが豊かになる。なた、多いほど上達したときに様ざまな曲を演奏できる。 | 256 |
スピーカー | ※スピーカーが多いほど強弱の表現が豊かに。ピアノの上達につながる。 | 12cm×6cm(楕円)+2.5cm(ドーム式)×2 |
アンプ出力 | ※豪華な音響を支え、ヘッドホンからの音の音質に影響する。ヘッドホンを使った練習にはアンプ出力の大きい電子ピアノがおすすめ。 | (20W+6W)×2 |
KAWAI CN301
音色
音色数は45でYAMAHA P-S500には劣りますが、内蔵曲数が426と内蔵曲数の多さに優れています。
レッスンの定番曲である、バイエル、ブルクミュラー、チェルニー、ソナチネアルバム、バッハインベンション、ショパンワルツがレッスン曲として収録され、ピアノ初心者から音大進学希望者まで納得のバラエティーに富んだ曲が内蔵されています。
また、グランドピアノの音質や弾きごたえを再現したハイクオリティな電子ピアノでピアノを始めたばかりの初心者から、経験を積んだ上級者まで幅広く楽しめます。
まさに、お子さまが大きくなっても愛用できる電子ピアノです。
機能
【機能】 | 【機能の詳細】 | |
音色数 | ※選べる音の数。選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけに。 | 45 |
内蔵曲数 | ※電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数。 | レッスン:365曲 ピアノミュージック:29曲 音色デモ:32曲 |
サイズ(幅) | 1,401mm | |
タッチ感調整 | ※鍵盤の重さに関わる。自分に合わせた調整でピアノの上達につながる。 | 9段階 |
最大同時発音数 | ※多いほどペダルを使ったときの響きが豊かになる。なた、多いほど上達したときに様ざまな曲を演奏できる。 | 256 |
スピーカー | ※スピーカーが多いほど強弱の表現が豊かに。ピアノの上達につながる。 | (8×12)cm×2(トップスピーカー)、13cm×2(ウーファー) |
アンプ出力 | ※豪華な音響を支え、ヘッドホンからの音の音質に影響する。ヘッドホンを使った練習にはアンプ出力の大きい電子ピアノがおすすめ。 | 40W(20W×2) |
Roland FP-E50
内蔵曲数は3曲とかなり少ないのが欠点ですが、音色数は1018でYAMAHA P-S500とKAWAI CN301に比べても群を抜いています。
そして、何より魅力的なのは「持ち運びができる」ポータブル電子ピアノででいつでも、どこでも電子ピアノを楽しめること。
また、機能が少なくなりがちなポータブル電子ピアノなのにしっかりと多彩な機能が備わった、多機能ピアノであることも大きなメリットです。
圧倒的な音色数の多さと持ち運びやすさを重視する方とってピッタリの電子ピアノです。
音色
機能
【機能】 | 【機能の詳細】 | |
音色数 | ※選べる音の数。選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけに。 | 1018 |
内蔵曲数 | ※電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数。 | 3曲 |
サイズ(幅) | 1,300mm | |
タッチ感調整 | ※鍵盤の重さに関わる。自分に合わせた調整でピアノの上達につながる。 | 100段階 |
最大同時発音数 | ※多いほどペダルを使ったときの響きが豊かになる。なた、多いほど上達したときに様ざまな曲を演奏できる。 | 256 |
スピーカー | ※スピーカーが多いほど強弱の表現が豊かに。ピアノの上達につながる。 | 12cm×2 |
アンプ出力 | ※豪華な音響を支え、ヘッドホンからの音の音質に影響する。ヘッドホンを使った練習にはアンプ出力の大きい電子ピアノがおすすめ。 | 11W×2 |
KORG XE20
価格が下がった分音色数や内蔵曲数は劣りますが、値段の割に音色数が746とかなり充実しています。
音色数はRoland FP-E50の1018に次いで2番目です。
そして注目すべきは、自動伴奏機能。
他の演奏と合わせて弾くとき、「ピアノが楽しくてたまらない!」と子どもの目はとても輝いてます。
左手の指1本、あるいは和音を押さえるだけでリッチな伴奏が自動で鳴るという簡単な操作でカラオケ感覚で演奏ができます。
価格を抑えたいけど、充実した機能もゆずれないという方におすすめの電子ピアノ。
音色
機能
【機能】 | 【機能の詳細】 | |
音色数 | ※選べる音の数。選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけに。 | 746 |
内蔵曲数 | ※電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数。 | デモソング:21曲 |
サイズ(幅) | 1,312mm | |
タッチ感調整 | ※鍵盤の重さに関わる。自分に合わせた調整でピアノの上達につながる。 | 4段階 |
最大同時発音数 | ※多いほどペダルを使ったときの響きが豊かになる。なた、多いほど上達したときに様ざまな曲を演奏できる。 | 184 |
スピーカー | ※スピーカーが多いほど強弱の表現が豊かに。ピアノの上達につながる。 | (57×126mm)×2 |
アンプ出力 | ※豪華な音響を支え、ヘッドホンからの音の音質に影響する。ヘッドホンを使った練習にはアンプ出力の大きい電子ピアノがおすすめ。 | 18W×2 |
CASIO CDP-S300
価格が下がった分音色数や内蔵曲数は劣りますが、値段の割に音色数が700、内蔵曲数が153と音色数、内蔵曲数ともに充実しています。
他の電子ピアノに比べて音色数や内蔵曲数が群を抜いているということはありませんが、音色数と内蔵曲数も少なすぎず価格を抑えながら、機能も充実していて、コストパフォーマンスが高く、バランスの取れた電子ピアノです。
音色
機能
【機能】 | 【機能の詳細】 | |
音色数 | ※選べる音の数。選べる音の数が多いほど子供の興味を刺激、ピアノを好きになるきっかけに。 | 700 |
内蔵曲数 | ※電子ピアノに収録されているレッスンの定番曲やお手本の曲の数。 | 内蔵:152 デモ:1 |
サイズ(幅) | 1,322mm | |
タッチ感調整 | ※鍵盤の重さに関わる。自分に合わせた調整でピアノの上達につながる。 | 3段階 |
最大同時発音数 | ※多いほどペダルを使ったときの響きが豊かになる。なた、多いほど上達したときに様ざまな曲を演奏できる。 | 128 |
スピーカー | ※スピーカーが多いほど強弱の表現が豊かに。ピアノの上達につながる。 | (13cm×7cm)×2 |
アンプ出力 | ※豪華な音響を支え、ヘッドホンからの音の音質に影響する。ヘッドホンを使った練習にはアンプ出力の大きい電子ピアノがおすすめ。 | 8W+8W |
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